「源内す馬いる」とは
「源内す馬いる」は、障害者及び子供や高齢者に対して、馬と触れ合い、活動することで、「笑顔」になってほしいと考えて立ち上げたホース・ヒーリングサービスです。
よく耳にされるのは「アニマル・セラピー」という言葉ですが、「セラピー」は「療法」と訳されますが、まだ日本ではセラピーの定義があいまいなことと、私たちは医療従事者ではないことから、活動名称を「ホース・ヒーリング(癒し)」としています。
動物の癒し効果は「感情調整」「意欲向上」「痛み緩和」「学習」などに応用されます。
動物のくつろいでいる姿を見ると安心感を持てる時間が過ごせ、ストレスも解消できるといわれています。
また「言葉を持たない動物とのコミュニケーション」を行っていくことから「人とのコミュニケーション」へつなげることができると考えています。
ホース・ヒーリングの効果
動物が人にもたらす4つの効果
1.社会性の改善
特定の人以外と交流の機会が少ない 長期療養患者 施設入所者が動物の訪問をきっかけに会話や交流が出来ます。
2.精神的作用
動物は人に対して、自尊心・責任感・必要とされている気持ち・自立心や安堵感・笑いや楽しみをもたらし、ストレスや孤独感を癒すという緩衝(かんしょう)作用があります。アルツハイマー患者の治療にも効果が認められており、患者の社会性を高め、介護者の負担を軽減する可能性があると言われています。
3.生理的 身体機能的作用
人が動物に対しての働きかけをしようとする意欲から、身体を動かす動作が多くなったり、動物に対する話しかけにより発語が増えるようになるとも言われています。
4.学習
馬・人との活動ルールから教育的効果が望めます。
教育的効果とは、人との係わり合いや慈愛から、社会的ルールを自然に学べます。
ヒーリングのパートナーにミニチュアホースを選んだ理由
1.馬の体温は37度~38度 人よりも少し高めです。
人の赤ちゃんがおなかに居るときの羊水の温度とほぼ同じなので、触れたときや・馬にまたがったときに「安心感」があります。
2.知能が高いので、犬と同じ様に人間がリーダーになって調教が可能です。
3.人間がまたがって乗ることが出来る動物なので、擬似歩行(自分で歩行しているような感覚)が出来る。
(2Dは平行の動き、3Dはひねりが加わった動きなので、歩行状態が同じなのです)
4.馬はやさしい草食動物、群れる動物なので自分から危害は加えません。
小さな子供や障がい児、車椅子に座っている高齢者の目線の高さに馬の顔がありますので、健常者はもとより様々な人たちが、より身近に触れ合うことができます。
また、ミニチュアホースは 身体が大きくても大型犬と違い「立ち上がる」という動作をほとんどしないため、人に恐怖心を与えることがありません。
馬に乗るといえば、背中にまたがる事を想像されると思いますが、座位が取れない子供たちは、馬の背中に負ぶさるという状態で乗っていただきます。
身体全体で馬の体温を感じ、揺られることで 次第に筋緊張が取れ、身体が柔らかくなります。
顔の表情も次第に柔らかくなり、そんなお子様の顔を見ている、ご両親の顔からも笑顔がこぼれます。
一人でも多くの笑顔を見たい!
そう考えて、この活動をより良いものにしたいと思っています。